歯の健康サポート

意外と知らない歯の健康知識 インプラント治療の正しい理解~トラブルの原因を考える~

インプラントでのトラブルが多く報道されるようになってきています。なぜトラブルになっているのか。その原因や治療をする際に気をつけたいこと、正しい考え方などについてと、他の先進国との違いについて赤木歯科の赤木先生にお伺いしました。

トラブルの原因を検証

最近テレビの報道などでよく歯科インプラント治療によるトラブルについて取り上げられています。歯科インプラント治療は、歯科治療の中でも特別な治療方法です。もちろん歯科治療を行う歯科医師は多くの学習や研鑽を積み、治療を行っています。しかし、テレビの報道によるとそのトラブルの多くが次のような理由です。

  1. 患者さんと歯科医師のコミュニケーション不足によるトラブル
  2. 歯科医師の経験や知識不足によるトラブル
  3. 歯科医師の技量を超えた手術によるトラブル

このような不幸としか言えないトラブルが非常に多いようです。このことから治療前に情報収集をすることや医師とコミュニケーションをしっかりとることが大切です。

治療を受ける際心掛けたい事

そもそもインプラント治療は歯を失うことがなければ、行う必要のない治療です。しかし、歯を失った後に行う治療、例えば「入れ歯」「ブリッジ」とインプラント治療を比較して、インプラントが最善というときには、最大限配慮された処置を考えなければなりません。まずは、その様な状態になった原因をよく考えて最善の治療方法を考える必要があります。もし、歯を失った原因が歯周病であれば、まず歯周病治療を行う必要があります。虫歯で歯を失ったのなら、虫歯にならない様な生活習慣や予防、ケアに取り組まずして、ただ単に入れ歯にするのが嫌だからインプラントにするという考えでは、いずれまた残っている歯も失うことになってしまいます。対症療法的な治療としてインプラント治療を受けるのではなく、まず基本的な治療を受けることが、なによりも大切です。

虫歯や歯周病など外国との違い

最新の厚生労働省のデータでは、日本の成人の90%以上が毎日歯磨きを行っています。この事は、他の先進国と比べて決して悪くありません。しかし、歯周病は実に80%以上の成人にみられます。北欧の成人で毎日歯磨きを行っている80%以上の人での歯周病は20%台となぜか日本より歯周病の患者は少ないです。虫歯でもおもしろいデータがあります。WHOの調べで、世界の12歳の子ども達の虫歯のデータでは、2000年にほぼ先進国では、1本未満になっています。しかし、日本では12歳児の虫歯はまだまだなくなっていません。それどころか先進国においては成人に至るまで虫歯になりませんが、日本においては成人の虫歯は逆に子どもより増えています。世界中の12歳の子ども達が完全な歯磨きを行っているとは考えられません。しかし虫歯の子どもがいなくなりました。なぜこのような差ができてしまったのでしょうか。この日本と他の先進国との違いはどこからきているのでしょうか?次回は、その理由についてお話します。

赤木歯科 赤木 誉 院長 赤木歯科 赤木 誉 院長

歯学博士。1984年赤木歯科開設。 33年前からインプラント治療を行う。米インプラント学会アソシエイトフェロー、日本口腔インプラント学会認定専門医・指導医。歯科医師臨床研修指導医。再生医療認可施設。


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